what3word – 地図の進化と移動の未来

what3word – 地図の進化と移動の未来

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George Hall
Senior Partnerships Manager
what3words

カーナビへの住所入力が面倒くさい。地図アプリを使ったにも関わらず、道に迷ってしまった。住所は間違っていないのに、目的地が広大すぎて入り口と逆の場所についてしまった。 誰もが一度は地図に関する苦い経験を味わったことがあるのではないでしょうか。GPSによる高精度な位置情報がわかるようになった今でも、人々は目的地にすんなりと到着することができないのです。 そんな現在の住所に不便を感じたことから 、より簡単に、正確に、3ワードで場所を確実に伝えることができるサービスが誕生。それがWhat3wordsです。

皆様こんにちは、what3wordsのGeorgeです。

我々がwhat3wordsを創業した理由は、今までの住所は情報が不十分で位置が特定しづらいと考えたからでした。現在の住所は300年ほど前に郵便物の配達をスムーズにするために考案されたものです。そのため、当時、馬に乗って配達する分には便利だったかもしれませんが、現在の用途には合わないため適切だとは言えません。

今まで郵便物を受け取ったことがないような住所だと、なおさら正確な位置情報を把握するのに困難を極めます。もし、私が世界でもっとも美しく雄大な滝を見てその場所を友人に教えたくても、正確な住所がなければ確実に伝えることはできないでしょう。どんなに広大な公園や都市であっても住所は1つしかありませんし、東京のように正確な住所を持つ都市であっても人々は道に迷っています。地図アプリをひらくと、建物の真ん中に刺さった「ピン」が場所を示してくれますが、正しい場所へ辿り着く方法までは教えてはくれませんから。それに、友人に会ってオリンピックのチケットを受け取るためにスタジアムへ行く場合、どれだけ広大な敷地にもかかわらず住所は1つしかないため、どこで待ち合わせるか決める方が大変です。

「Acadia Drive」と「Acacia Drive」のように、非常によく似た道路標示があるのも混乱させる要因の一つです。日本では同じ漢字でも読み方が異なるものがあるのでややこしく感じますが、ロンドンには15の異なるChurch Roadが近くに点在しているので、迷いを誘発させてしまう。つまり、各国で同じような問題が発生しているのです。

これが海外で、その土地の言葉を知らずに道に迷ってしまったらどうでしょうか? 文字を読むことさえ大変なのに、正確な住所の音声入力ができるでしょうか。米国には「two 41st Street」と「240 first streets」があります。文字で書くと違いがわかりますが、音声入力は違いを判断できるでしょうか。世界中の人々が海外に行った際に、通りの名前や地名を誤って発音し、迷子になっているのです。日本では漢字の読み方がわからないと音声入力さえもままなりません。

こうした数々の問題から、私たちは新しいユニバーサルアドレスシステムが必要だと判断しました。しかし、実はすでに存在しています。皆さんご存知のGPSです。GPS位置情報は正確ですし、情報伝達も完璧です。問題は使い方。たとえば友人に「明日の15時に“25° 9’ 40.918” S 18° 59’ 2.824” E”で会おう」と伝えたとしても、それってどこなの?と間違った場所に行きつく可能性が高いですし、意思疎通も難しいですよね。

そこで私たちは、GPS座標をよりヒューマンフレンドリーにすることを考えました。全世界を3×3メートルの正方形に57兆分割し、辞書に載っている3つの単語でラベル付けし、3つキーワードだけで世界中のどこでも位置が特定できるシステムを開発したのです。今まで住所がなかった道路の脇の小道も、お気に入りのラーメン店の外も、駐車場の中もすべて含まれています。

英語や日本語以外にも37の言語に対応していますので、現地の言語がわからない国へ旅に出ても、その土地の言語を使用言語に設定すれば、自分が普段話す言葉で国中をナビゲートしてくれます。

表示される単語自体はその場所に対する意味を示すものではありませんが、私たちはいくつかのロジックを使用し、近しい音の組み合わせは非常に離れた位置を示すようにしました。
たとえば、ニューヨークの[table、chair、lamps]と、オーストラリアの[table、chair、lamp]。似通った単語は位置を離しているので誰でもすぐミスに気づくことができますし、オートサジェスト機能も搭載しているため、正しい目的地が見つけやすくなっています。

このアプリはApp storeやGoogle Playストアでもダウンロード数No.1のアプリとなり、Appleのホームページでも紹介されました。レストラン、ホテル、オフィスビルなど、通常の住所と同じように3ワードアドレスを掲載している企業は数千ほど、そして3ワードアドレスを使用できるサービスは何百もありますので、これらのサービスから3ワードアドレスが実際に利用できます。

もっとも活用されているのは緊急サービスです。緊急事態はいつ、どんな場所で発生するかわかりません。しかし、3ワードアドレスによって、道路で交通事故が起きた時も、ハイキング中に足を滑らせて足を骨折した時も、簡単に緊急サービスを呼び出すことができるのです。実際に3ワードアドレスを活用して、ユーザーを素早く見つけ、迅速な手当ができたことは、ここ数年での素晴らしい成果だと言えるでしょう。

また、Airbnbとの提携で、非常にエキサイティングなことがありました。Airbnbは日本でモンゴルの遊牧民の家への宿泊プログラムを企画しましたが、彼らは公式な住所を持たず、放牧のため頻繁に移動する部族です。そこで、彼らの居場所を見つける方法として3ワードアドレスを取り入れました。これによって、Airbnbは日本で大きな成果を得たと言います。同様に、ロンリープラネットモンゴルは、ガイドすべき場所すべてに3ワードアドレスを使用しています。私たちは日本でもロンリープラネットと組み、今月のタイムアウトで3ワードアドレスを持つ最高のレストラン、バーをリストアップしてもらいました。

私のお気に入りの一つが、マッチングサービスの「D-ai(デアイ)」というアプリ。これはマッチング後、ユーザー同士が待ち合わせ場所に3ワードアドレスを使用して会う約束をすることができる仕組みになっています。これですれ違うことはありません。

さらに、私たちはSony Innovation Fundsとパートナーシップを組み、新しいタクシーアプリS.RIDEを発表しました。S.RIDEは目的地エントリーにwhat3wordsを組み込んでいますので、タクシーに乗る際、3つの単語を入力するだけで目的地を正確に見つけることができるのです。

マッピングとナビゲーションの進化を追求していくと、自動車メーカーが取り組むべき要素が見えてきます。カーナビは便利ですが、住所入力は手間がかかるし面倒なものです。長い住所を入力したい人はいないでしょうが、音声で入力しようとすると急激に精度が低くなってしまう。つまり、より簡潔に、そして確実な方法が求められているのです。

ここで、メルセデスの事例をご紹介しましょう。こちらをご覧ください。

このように3つの単語を使用すれば、行きたい場所を確実かつ簡単に見つけ出すことができます。韓国で提携しているKakao Mapsは、表示されるWhat3wordsをマップアプリに反映しているので、地図上で3ワードアドレスを見つけることもできます。

実際にwhat3wordsを試してみたい方もいらっしゃるでしょう。what3wordをアプリに組み込みたい方は、こちらへアクセスください。APIキーにサインアップいただけば、私たちのドキュメントすべてをご確認いただけます。また、開発者でなくともアプリはダウンロードできますので、お気軽にApp Store、Google Playストアにアクセスし、what3wordsをダウンロードしてください。 3ワードアドレスが見つかったら、S.RIDEで簡単にタクシーを配車できますよ。