特別セッション BOLT Mobility

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BOLT Mobility
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サラ・ヘインズ
BOLT Mobility

事業紹介

私は、BOLT Mobility CEO兼共同創立者のサラ・ヘインズです。同じく共同創業者であり、陸上男子100・200mで世界記録を保有していることでも有名なウサイン・ボルト氏です。私たちからは、世界中のファーストマイルとラストワンマイルの解決を支援するマイクロモビリティについてお話させていただきます。

私たちが目指しているのは、都市部にいるユーザーを公共交通機関につなげ、モビリティによって持続可能な未来を作り上げること。ただし、都市部の公道や歩道には規制も多く、新しいコンセプトを実現するには、政府や自治体との協力が不可欠です。

都市部を中心に発生する交通渋滞は非常に非生産的なものです。環境にも多大な影響を与えるうえ、一人ひとりの限られた貴重な時間から多くの無駄な時間を奪ってしまいますから。そうした観点でも、私たちがElectric Mobility Solutionsとラストマイルソリューションにインパクトを与え、SDGsに関わっていることを誇りに思います。

東京に住んでいる人は、1年のうちどれくらい通勤時間に費やしているでしょうか。

具体的な数字で表すと、1年で約18日です。考えてみてください。通勤ラッシュに捕まることなく、さらに18日間も自由に使えるとしたら、あなたの人生はどのように変化するでしょうか? 本を書くこともできるでしょうし、家族と一緒に世界を旅することもできるでしょう。そしてより大きな仕事に取り組めるようになり、世界に対して今以上に大きな影響を与えることができるかもしれません。私たちは、世界中のビジネスパーソン一人ひとりが高い自己を目指して前進していることを理解しています。では、今から30年後の世界では何が起きるでしょうか。次の統計を見てください。

国際連合経済社会局は、2025年には3分の2の人々が都市部で生活すると予測しています。人々はなぜ都市部に移動するのか。その理由は経済資源が多く、ヘルスケアも充実していて、良い教育を受ける環境が整っているからです。

しかし、東京は日本の中でもっとも混雑している都市であり、世界で見ても25番目に混雑している都市です。このままではますます渋滞が悪化し、人々の限られた時間が今以上に奪われてしまいます。そこで活用いただきたいのが、私たちのソリューションです。

BOLT Mobilityでは、電動スクーターだけではなく、上記のようにさまざまなポートフォリオを持っています。

私たちは東京に降り立ち、自分たちの目で人々の移動を観察しました。そこでは東京のパーソナルモビリティならではの素晴らしい点も多く見かけましたが、同時にスマホを操作していたり、飲み物を持ちながら片手で運転したりする方もいて危険を感じたのも事実です。そこで、しっかり前方を向いてもらいながらコーヒーやお水を飲めるように2つのカップホルダーを設置し、電動スクーターは充電器としても機能するように設計しました。

7年ほど前にはまだライドシェアというサービスがなく、誰もが「車は所有するものだ」と考えていました。そして、車を停車するための駐車場が多く設置されたのです。私たちは都市部に住んでいようとも、互いが互いの顔を知り、ご近所さんや仲間が気軽にコーヒーを飲めるようなコミュニティやネットワークを取り戻したいと思っています。日本ではさまざまな理由からキックボードの普及が難しいことを理解していますが、私は混雑が緩和した世界を見てみたいのです。

日本だけでなく、フランス、パリ、ニューヨークなど、都市で暮らすために地方よりも多くのお金がかかります。車を持つとなれば尚更です。BOLT Mobilityのパーソナルモビリティは、1つの駐車場に複数台保管できますので、スペースを占有する車の台数を減らすことができますし、ライドシェアですので利用したいときに使うことができます。

私たちは人々の生活に多様な選択肢を与えたいですし、街中を安全かつ簡単に動き回りながら、コミュニケーションを豊かにし、つながりを広げ、より良い人生を送っていただきたいと考えています。私はここ(カンファレンス)にきて、多くの方々たちとつながることができましたから。

ウサイン・ボルトが語るモビリティ

みなさん、こんにちは。

私は世界中を旅しながらさまざまな大都市を訪れました。各所でいつも話題になる問題点は、ただ行きたいお店に行くだけ、ポイントAからポイントBに向かうだけでも時間がかかってしまうということ。電動スクーターであれば、簡単かつ素早く移動することが可能です。

BOLT Mobilityを共同で創業する際に、私たちはまず、環境問題について話し合いました。私自身、持続可能な地球環境について関心がありますし、そうした環境を創出するために努力を続けていたからです。そして事故がなく、安全に生活できる環境づくりにも率先して取り組んでいます。

より安全に操作いただけるように、無料でヘルメットを提供することも検討していますし、他社よりも安全性について真剣に考えています。

私たちは政府と協力し、対話を繰り返して、都市におけるコミュニティの一員になろうと努めています。様々な書類にサインをしなくてはなりませんし、一筋縄ではいかず大変なこともありますが、それでも今の状況を変えたい一心で前向きに取り組んでいるのです。今後は日本の方たちとより密接に協力し合うために、日本でもスタッフを雇用したいと思っています。政府や日本の人々と協力すること、対話することは、私たちがどのように支援すべきか、どのように課題を解決できるか、世界をより良くする方法を理解するために欠かせないものですから。

みなさんが安心・安全にスクーターを利用し、快適な毎日を送っていただけるよう願っています。

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